<プロフィール>

札幌の学校でお茶を教えています。

茶道というのは、お茶を楽しむことが基本ですが、どうもそれが最近では理解されていないように思います。

日本の喫茶文化について、以前は何となく共通理解がありましたが、いつの間にか、よく分からないものになっているようです。

茶道というと点前の稽古ばかり考えてしまいますが、そもそも「お茶とは何か」「抹茶とは何か」というところから入ります。

茶道の多様な姿が見えてきます。

本名は吉井守和。宗去は茶名になります。師範免許をいただくときにつけるものです。庵号は「樗庵(おうちあん)」です。私の郷里は福岡ですが、子供のころに住んでいた家の庭に庭漆の大きな木があり、その脇の茶室を樗庵と呼んでいました。樗は大きくて役に立たない木のことです。

樗庵宗去、我ながら偉いお坊様のようです。現在、札幌に住んでいます。稽古に使っている部屋はもともと江戸間の八畳だったものを、どうしても本間のサイズが欲しい点前畳などだけ直した小さな茶室です。名前倒れです。