表千家不白流というのが私が教えている流派です。
茶道の流派とは何なのでしょうか。
代表的なところでは、表千家、裏千家があります。
茶道を習おうというときに何流がよいかというのは、特に初心者にとっては気になるところだと思います。しかし、最も基本的な部分は共通するものが多いので、まず始めることの方が重要です。
まず始めて、流派の違いということが少し分かったところで考えた方が適当です。週一のペースで学んだとして、半年から一年です。この程度であれば、まだ各流派や先生の癖がしみ込んでおらず、流派を変わるのは容易です。
茶道の流派は現在、国内で50ほどあると言われています。
茶道を習っている人の数について、正確なところは分かりません。習っているという基準が問題ですし、全国の茶道を統括する官庁があるわけではありません。そこで、かなり数字は肌感覚になります。
大雑把に100万人程度が茶道人口と考えてよさそうです。日本の総人口の1%程度です。この90%が女性です。
最も会員数が多いのは裏千家で全体の50%、次は表千家で25%、先ほど50ぐらいとした残りが25%程度になります。
表千家不白流は、その25%の中の一つです。
茶道人口は全盛期には300万とも500万とも言われています。(いつが全盛期かというのも、難しいです)
ここまでの数字は肌感覚ですが、茶道人口の減少と高齢化で、危機的な状況にあることは確かです。
表千家不白流という流派について説明します。
「千家」というのは16世紀の茶人、千利休を流祖とする代表的な茶道の流派群で表千家、裏千家、武者小路千家をその中でも三千家と言い、現在でも茶道人口の8割程度がこれに属していると考えられます。三千家のお家元は京都にあります。
17世紀江戸時代に入り、日本の中心は現在の東京に移ります。しかし、各流派の家元が江戸に移ったわけではありません。家元という概念自体、江戸の始めにはなかったものです。
江戸中期、表千家八世、淡々斎の高弟である川上不白が江戸での茶道普及のため派遣されます。ここから始まるのが江戸千家です。
その後、江戸千家は江戸千家と表千家不白流とに分かれます。
流派の発生には様々な事情があります。ここまでの説明はかなり大雑把です。細かな説明になると時間ばかりがかかりますので、この先は少し後に考えてください。
ここまでの説明で申し上げたいことは、茶道には多くの流派があるということです。ときどき、会員人口で流派を見ようとする人がいますが、これは茶道というものをあまり理解しているとは言えません。
茶道は流派よりも先生がどのような人かが需要です。